携帯ブラックリストに入ると、スマホの新規契約や機種変更ができなくなるなど、日常生活に多くの不便が生じます。最適な解決方法としては、携帯ブラックリストでも、審査なし・もしくは審査が緩いスマホ会社を利用することです。たとえば、以下のような事業者では、携帯ブラック状態でも契約できるケースがあります。
- 誰でもスマホ
- サンシスコン
国内にスマートフォンキャリアは2024年4月時点で約1,890社あり、その中には、ほぼ審査がないキャリアや、審査が比較的ゆるいキャリアもあります。 なお、携帯ブラックリストの状態によって、対処方法が変わります。 以下に、携帯ブラックリストの状態と、対処法について分かりやすく図で解説しています。
本記事では、携帯ブラックリストの基礎知識から、原因・調べ方・解決策・契約可能なスマホ会社までを網羅的に解説します。
携帯ブラックリストとは
携帯ブラックリストは、料金の滞納や強制解約、短期解約などによって通信事業者に登録される情報です。種類は主に以下の3つに分類されます。
種類 | 登録原因 | 影響範囲 | 例 |
---|---|---|---|
携帯ブラック | 料金滞納・強制解約 | 他の携帯会社にも影響 | docomoで滞納 → auもNG |
金融ブラック | ローン・クレカ延滞 | 割賦払い不可、審査に落ちる | iPhoneを分割購入できない |
自社ブラック | 社内ルール違反 | その会社のみ契約不可 | 楽天モバイルだけNG |
携帯ブラックリスト
携帯電話料金の滞納や強制解約、短期解約などが原因で、通信会社間で共有される“要注意ユーザー”のリストです。このリストに入ると、新規契約や機種変更の審査に落ちやすくなります。
携帯ブラックリストは、一般社団法人 電気通信事業者協会(TCA)・一般社団法人 テレコムサービス協会(TELESA)が管理しています。 携帯ブラックリストに入る理由は以下。
- 強制解約
- 滞納・未払い
金融ブラックリスト
クレジットカードの延滞やローンの未払い、債務整理(自己破産など)によって信用情報機関に登録されるネガティブ情報のこと。
スマホを分割購入(割賦)する際の審査に影響するため、間接的に携帯契約も難しくなります。
金融ブラックリストに入る理由は以下。
- クレジットカードやローンの未払い
- 借金の滞納
- 自己破産や個人再生などの債務整理
自社ブラックリスト
過去にその携帯会社で料金未納、虚偽申告、短期解約などのトラブルを起こした人が、社内で個別に登録されるリストです。
この場合、他社では契約できても同じ会社では再契約を断られる可能性があります。
自社ブラックリストに入る理由は以下。
- 未払い(料金滞納、未納)
- 虚偽申告による不正契約
- 短期解約
携帯ブラックリストの調べ方
各社へ問い合わせ
TCAやTELESAが提供する問い合わせ先から確認可能です。過去に契約していたキャリアに問い合わせることで、ブラック登録されているか確認できることがあります。
情報開示手続き
信用情報機関(CIC・JICCなど)に情報開示請求することで確認できます。
携帯ブラックリストの消し方
完済後すぐに消える場合
支払状況によっては、完済直後に情報が削除されることもあります。
完済後5年で消える場合
多くの信用情報は、完済から5年を経過すると削除対象になります。
会社によって基準が異なる
携帯会社や信用情報機関によって、保存期間や削除基準に違いがあります。
信用情報機関から削除されるまでの流れ
個人信用情報機関によって異なりますが、情報開示→完済→経過観察→削除という流れが一般的です。
携帯ブラックリストの対処法
延滞・滞納料金を支払う
滞納している料金を完済することで、ブラック情報が解除されるケースがあります。支払後は信用情報機関への情報更新を確認しましょう。
一括払いでの端末購入
割賦審査が通らない場合は、スマホ本体を一括で購入することで契約できる場合があります。
家族名義で申し込む
信頼できる家族の名義で契約することで審査に通ることがあります。ただし、支払い義務は契約者にあるため注意が必要です。
「不払い者情報」交換していない別会社を利用する
キャリアによっては、TELESAなどの不払い情報を共有していない場合があります。そういった会社なら契約できることがあります。
プリペイド携帯・レンタルスマホを利用する
プリペイド型の携帯電話は審査が不要な場合が多く、ブラック状態でも利用可能です。短期的な利用には、レンタルスマホという選択肢もあります。身分証の提示だけで利用できる場合もあります。
審査が緩やかなキャリアを利用する
審査基準がゆるい格安SIM事業者なども視野に入れましょう。
携帯ブラックリストでも契約できるスマホ会社の選び方
審査の有無を確認する
まずは、審査を行っているかどうかをチェックしましょう。ブラックの方は「審査なし」または「信用情報を参照しない会社」がベターです。
料金プランの明瞭さ
初期費用や月額料金、契約期間の縛りが明確かどうかを確認しましょう。ブラック対応と称しながら高額請求を行う悪質業者などに注意が必要です。
総務省から電気通信事業者として認定されていることが、判断基準の一つです。
通信速度やエリア
ブラック対応業者の中には通信速度やエリアが限定的な場合もあります。日常利用に支障がないか事前に確認しましょう。
サポート体制の充実
電話やチャットでのサポートが整っているかも選定基準の一つです。契約前後の不安を解消できるかが重要です。
携帯ブラックリストでも契約できるスマホ会社一覧
◆ 審査なし・即契約可能なサービス
誰でもスマホ
誰でもスマホは、池袋に本社のある株式会社アーラリンクが提供している格安SIMです。
サンシスコン
サンシスコンは、レンタル携帯を提供する格安SIM会社です。
だれでもモバイル
だれでもモバイルは、審査なしでSIMカードを契約できるサービスで、だれでもモバイル株式会社が提供しています。
あなたのモバイル
あなたのモバイルは最後発のサービスながら、データ通信料金が3GB = 3,300円と、他社の約3倍で提供される格安SIMです。他社の場合、1GBで同程度の料金水準がほとんどなのでお得です。
スカイセブンモバイル
スカイセブンモバイルは、審査なしで格安スマホ・SIMを提供する販売会社です。
◆ 比較的審査が緩い格安SIM
楽天モバイル
楽天モバイルは、第4のキャリアとも呼ばれている格安SIMです。縛り・解約金・手数料無しで気軽に契約することができます。
iijmio(アイアイジェイミオ)
iijmioは、比較的審査の緩やかな契約が可能なSIMプロバイダーです。iijmioは日本国内で人気があり、プリペイドSIMカードや通話プランを提供しています。
OCN モバイル ONE
OCN モバイル ONEも、審査が比較的寛大で契約しやすい格安SIMプロバイダーとして知られています。
UQモバイル
UQ mobileは、UQコミュニケーションズ株式会社が提供する格安SIM(MVNO)サービスです。
携帯ブラックリストのよくある質問
◆ ブラックリストの基礎知識
携帯ブラックは何年で消えるの?時効はある?
→ 通常は完済から5年以内に消えますが、会社によって異なります。
携帯ブラックリストは完済しないと消えないの?
→ はい、完済しないと原則ブラック情報は残り続けます。
ブラックリストを今すぐ消したいけど、どうすれば良い?
→ 信用情報機関に情報開示し、完済や訂正申請を検討しましょう。
◆ 契約・解約に関する疑問
強制解約のブラックリストは何年?
→ 一般的に完済から5年以内ですが、未払いが続けば消えません。
短期解約のブラックリストはいつまで?
→ 各キャリアの“自社ブラック”なので、期間は非公開・無期限のこともあります。
スマホを短期解約するとブラックリストになる?
→ 繰り返すとブラック登録されるリスクが高くなります。
◆ 支払い・名義に関する疑問
携帯の支払いを何ヶ月滞納(延滞)したらブラックリストになる?
一般的に2〜3ヶ月以上の滞納でブラック登録される可能性があります。
携帯の名義変更する時もブラックリストは関係ある?
はい、過去の支払履歴や名義人の信用情報が審査に影響します。
◆ 契約可能かどうかの見極め
携帯を契約できるか調べたいけど、どうすれば良い?
→ 過去に契約していたキャリアや信用情報機関に問い合わせましょう。
携帯契約できない人の特徴は?
→ 滞納・短期解約・虚偽申告などがあると審査落ちしやすくなります。
携帯ブラックでも契約OKのスマホ会社は怪しくない?
→ 中には信頼できる会社もありますが、事前に公式情報と口コミを必ず確認しましょう。